道すじ(詩)

いつもほのかにほの暗い匂いをさせる

おれは変質者のようにそれを嗅ぐのがはなはだ好きだ

いつも求めている。

 

女性はいつもほのかなものを立ちのぼらせている

残り香のように微かに

変質者の熱心さでそれをくんくん嗅いでいる。

 

それはうっすらと黒ずんだ抑制された匂いだ

俯きがちな額の陰りを孕むとじかけた匂いだ

求めていた。

 

大体の場合女性は性格はおれよりも温暖だと感じる

そのからだから小暗いものがほのめくことが何か神秘で解せないものがあった。

 

いつしか影が女性から立ち去っている。

 

 

✳ 画像はフリー素材です。

女性も読んでいることは知っているんだけど…… こういう表現好きで。笑

ストーカーは…… 知らん。