太陽は鴉のように墜落し藍色の夜陰(やいん)の中で凛々しいまでに澄んでいる
わたしは澄んでいる
血管(ちすじ)の中に混じったものは懐かしい夕景と似て
あわあわとおぼろに遠い忘れ去られた細胞である
それは珠玉のように純真なもの
わたしは澄んでいる
暗いみなもを微かにみだす一滴の雫の鳴らす音がある
金色の瞬く音できららかに冷え
凶暴な因子のそばに鳴りひびく鈴の音階
野蛮なものが凛として血汐(ちしお)を穢れなく清(すず)やかにするその途(みち)すじにいると感じる
金の雫のつめたい怒り
思い出を巡礼しみんな記憶を聖化するのだ
それは自らの芸術化にも等しく
澄んでいる
澄んでいる
目下美しい夏なのは自分がそれを望むからで候(そうろう)
夜陰の中で花ひらく血汐をやどすのは雄にはむしろ珍しい
何の話をしているものか?
兆したものの後を尾けたらそこにもわたしがいたのです
月はつめたい凛月(りんげつ)である。
✳ 画像はフリー素材です。
少し自分勝手な作品というか、内的な必要から書いた詩です。こういうものはしばらく前から書いていなかった。〝おれ〟でなく〝わたし〟なのは、〝おれ〟では乾いた感じで、湿りけのない感じがするからです。しかし最近〝凛〟をよく使っていますね。笑
盗撮キモい。ストーカーはもっとキモい。連中が使う論法でさ、僕たちはおれのことをいじめているのだというのがあるでしょ。だったらお前らが完全悪役じゃん(笑)いじめをしているんだから。馬鹿なんです。上に立てればなんでもいいの。お前らはおれにとってはストーカー、それ以上でも以下でもないよ。