余韻(詩)

赤らむもののほのかに滲むたそがれ時の虚空(こくう)です

ほそい烟(けむり)のたなびくように

やわらかな風の流れに運ばれる糸がある

幾条(いくすじ)も

幾条も

風の流れのまにまに浮かび

大人しくその身をゆだね

糸の先にはちいさな蜘蛛がきっとしがみついている

寂しみの漂うわけは

つねに陰りを帯びる時だから。

 

ここに河川敷と橋が見えたら

思い出である。

 

 

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ストーカー迷惑。以上。そして前にも言ったけど、SNSで有名になりたいという人は他を当たって。詩は単純に自分にとって綺麗な詩が書きたいと思って書きました。