2023-07-26 瞳(詩) 詩・詩的散文 杉の木立ちは掠れつつ黒く荒んで のり捨てられた金属質のにぶく輝く自転車は 音符のようにぽつぽつと散らばった雪原の足あとへ 足あとのゆくえには 蕾のような血色の唇がある。 つかのま過る静止した時 一切が声を失くした測り知れない巨大な虚ろ 永遠の孤独の中に 少女はみずからを見つけた。 ✳ 画像はフリー素材です。 前ので最後のつもりだったけど、書けてしまったので。また投稿するかは分からないです。最後と思う。ありがとうございました。 <(_ _)>