2023-07-26から1日間の記事一覧

Door(詩)

水晶の眼の少年は角へ消えたということだ 曲がり角を曲がったところ 駅の支柱のかげにある左側のどこかの場所へ。 宙ぶらりんの愛情と 死者たちの叫びつづける地平線をあとに残した。 ✳ 画像はフリー素材です。 なんか…… また出来た(笑)最後です!ほんとに…

瞳(詩)

杉の木立ちは掠れつつ黒く荒んで のり捨てられた金属質のにぶく輝く自転車は 音符のようにぽつぽつと散らばった雪原の足あとへ 足あとのゆくえには 蕾のような血色の唇がある。 つかのま過る静止した時 一切が声を失くした測り知れない巨大な虚ろ 永遠の孤独…