時たま嗅いだため息である
時たま吹いて吹き過ぎたつめたい呼吸。
雑沓の中の人と人との暗黙の了解
高架下
会話の途中ふいにあらわれる陥没した不安な場面
二人どちらとも次の言葉を探しているという状況
雨雲の下のいじけた心。
死はたぶん青みがかったにび色の肺である
しんとつめたい谺(こだま)のような息をしている。
自らをつかのまと誰が本気で思うものだろう
これまでに何回眼ざめ何度天気を気にしたか分からないほどなのに。
コンビニへゆく道の途中でつかのま嗅いだつめたい呼吸
ほのめいたのは人生の年表だけど
だけどもこれは
たぶん夜明けのため息である。
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人生はつかのまだけどね(笑)言うじゃないですか、芸術は長く、人生は短い、て。事実そうだと思う。詩としては、自分的には軽めの作品です。内容は軽くないけど。
ちなみに。おれは色んなスタイル・文体を使うけど、そういうやり方は自分の価値観や美意識がしっかりある人にしかお薦めしないです。そうでない人は、一つのスタイルをよりどころとしながらやっていくほうが無難なはずで。
余計なお世話かな……