戦火の切れ端(3)小品

僕の殺した米兵は、自分が死ぬと悟った時に何か度肝を抜かれでもしたかのような仰天した顔をした。彼は恐らくそのために自分の守備を実は本当には穴だらけにしていたように思う。銃弾の四方八方を飛び交う紙一重の場所にあっても僕には弾丸が当たる景色がまるでない。命はすでに捨てたので、僕を殺せやしないことを運命が了解している。

 

 

✳ 画像はフリー素材です。

前二つとは少し毛色の違う感じだけど、これはずっと前に書いた詩の一部分を読み返さずにまた書いたもの。ここで執筆を続けることは難しいかもしれない。なぜ平和に暮らせないのだろう、おれは大して何も求めてないのに。

何となく始めた企画(?)だったけど、何だろう、どこかに波及したのかな。だとしたら、それは良かったです。バブル世代とかだらしなくてアホみたいな話しかしないでしょう?(笑)いや、アホみたいな話も悪くはないけど。でも、世界にはまだ戦争があるよ。