けだものと愛を宿した血汐(ちしお)の中に夜があるとか
恣(ほしいまま)欲望のまま彼は眠って飽和している
充ち足りている
餓えを感じてようやく眼ざめ
そしてようやく偶然のような運命を尋ねて街へおもむくという
だが彼はたいていは行路の人である
彼は彼と出逢った人を通過するだけだ
行人(こうじん)とは旅人のことである
道ゆく人のことである
彼はまだ自分の住処を見つけてはないのだろう
途中の場所で出逢った人は大体は良い人だろう
彼が最も悪人なので
最も夜と親しいはずだ
けだもの。
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まあ、勘を取り戻すために色々書いてみてはいます。