2023-06-23 曠野(あらの)詩 詩・詩的散文 その船を降りたなら 野蛮なもので一杯のその領域の土を踏むなら そこで死なずに生きるなら 再生可能な四肢を持つ軟体動物の肉体を必要とする 何て不出来な異世界だろう! あざれ膿む屍どもはにたにたしながら斧を振るい 悲鳴はすでに充満し至るところで谺(こだま)している だがここにも城はあるのだ 王は古代の巫女である 虎と孔雀とこの人に適う男を侍らせている 塵界(じんかい)に振り向きもせず 大体鏡を見ています ✳ 画像はフリー素材です。 夢で見たイメージから。