範(のり)詩

範(のり)という女を想う時

おれは今でもむくむくと忽ち肥えて硬く漲る

 

その肉質の厚みと熱を

その感触を

シリコンの不自然な硬さとかたちとを孕み持つ乳房

そのいじらしい過敏な先っぽの蕾の味

その顔の彫りと流れる線の印象を

その黒い瞳

唇の湿りけを

そしてその縮れ毛の貧しい叢(むら)に花ひらいたものを

おれは今でも恋い慕い熱く猛ったものを宿らすのだ

これを再びそこのとろみと温かみにつつみ容れられたなら

いつかしてくれたように

兆したものを隠さない大胆なやり方でこれをいきなり舌のぬめりとその技巧とに絡めてくれたら

握り締めてくれたら

てのひらの中で溢れるほどのものを炸裂させてくれたなら

何度しようと飽かずに次も激しくなれる事例は稀だ

薄情なのは心も肉体もおなじである

範という女をなおさらに求めさす特別な事情は

たぶん一つでないだろう

一つでないが一つは分かる

 

なかったものがあるのだ

匂いのもとをそこに一度もみいだせなかったのである

やわらかな貝のように綺麗なものを湛えたそこは

蕩けるものに潤むばかりで

熱く繁ったことがない

 

 

✳ 画像はフリー素材です。

 

いつも終わりには特別に書きたかったものを置いていくことにしているので。「美しい夏」はちょっと違う(笑)ここでの作品公開はたぶん本当にこれが最後になります。いつも読んでくださった方にはあらためて感謝。ありがとうございました!✨💫✨

 

補足:ストーカー/フェイスブックはもちろん関係ないです。もちろん、おれ一人で書いたもので、ストーカーに対して思うところは前の記事で書きました。これ言っていいのか分からないけど、実は宇都宮のホテルで連中の一人を見てるんです。それがいかにも冴えない感じのキモいおっさんだったんです。連中の言動、とくにSNSモテに異常なほど高い価値をみいだし執着するその精神ですね、気をつけたほうがいいと思う。ありえないんです、あいつらがそんなモテ男だとかイケメンだとか(笑)だから化粧だけでなく、アプリの力って凄いんだなと(笑)今のアプリは凄いという話でした。