2023-03-30から1日間の記事一覧

ガラスの鍵(詩)

わびしさの黴(か)びた匂いがほのかに匂うその部屋で、 このひとは華やぐものを放つので異物に映る。 部屋は八畳一間の朽ちかけたアパートの部屋。 彼女は高級素材の衣服とブランドもののバッグとに飾られた三十路の美人。 髪色はベージュだ。 なぜトレンチ…